黒田博樹が若手投手たちにマウンドから贈る「無言のエール」
「(チームには)まだまだ若くていい投手がたくさんいる。7回、8回まででいいのではなく、行けるときには行く。最後まで行く意識があれば、練習の取り組みから変わってくる」
4月9日の阪神戦で4回にゴメスの打球を左足に直接受けたときも、決して痛がるそぶりを見せなかった。離脱してローテーションに穴を空けることなく、予定通り中6日で東京ドームのマウンドに上がった。
20年間プロの世界で戦ってきた精神力と、日米通算195個の白星を積み重ねてきた熟練の投球術。41歳の肉体を、経験によって磨かれた心と技で支えている。プロ野球選手として最終章に入った20年目。黒田は背中で何かを伝えようとしている。
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