モノ好きたちが集結。「12球団ファンクラブサミット」が熱い! (4ページ目)

  • 長谷川晶一(12球団ファンクラブ評論家[R])●文 text by Hasegawa Shoichi

各出版社の全選手名鑑の重さを量る男!

 物静かに淡々と呑み続ける勝田さんもおかしな人だった。

「全球団FC入会のきっかけは長谷川さんのFC本を読んだからです。もともと特定球団のファンというわけではなくて、ヤクルトや楽天ファンで、MLBも好きだったし、女子野球にも関心がありました。だから、FC本を読んで、“あぁ、こういう楽しみ方があるのか”と気づいて、翌年から全球団FCに入会しました」

 春先になって、次から次へと各球団の特典グッズが届き、部屋中ダンボールだらけになったときにだけ、「妻が冷ややかな目になる(笑)」というものの、それでも家族の理解のもと、勝田さんはFC道を邁進しているのだという。

「僕はもともと、いろいろなものを比較するのが好きなんです。だから今年は、各出版社から発行されている選手名鑑を全部購入して、ページ数、重さ、内容について、詳細に比較してみました。A社とB社の文庫版サイズはともに117グラムなんですよ……」

 うーん、やっぱりこの人もヘンだよ(笑)。しかし、この場のメンバーたちはみな、「わかる、わかる。つい比較したくなるよね」と大きくうなずいている。みんな似た者同士なのだ。

 酔いが回るに連れて、各々の「全球団FC会員あるある」が披露された。

 ・特典チケット行使のために、わざわざ交通費、宿泊費をかけて遠征する
 ・各球団のグッズが溜まる一方で、置き場所に困っている
 ・ビジターポイントゲットのために、球場には必ず両チームの会員証を持参
 ・会報、メルマガなど情報が集まるので各球団にごひいき選手ができた
 ・特定球団はもちろん、プロ野球全般のファンになった
 ・選手、チームに対するリスペクト度がすごく高まった
 ・一度もやめようと思ったことがないので、今後も続けるつもり

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