「大谷翔平はチャップマン級だ!」。ライバルが語る、今季の二刀流 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― 鈴木選手は、開幕戦でも2打数1安打(二塁打)。昨年も8打数5安打と相性がいいようです。

「そうは思ってないですけどね。野球は個人の戦いではないですし、チームとして勝てていません(昨年は1勝2敗)。そういう結果を考えたら、大谷くんはいいピッチャーだと思っています」

 このロッテとの開幕戦で大谷から先制タイムリーを放ったのが主砲のデスパイネで、昨年の初対決から12打席目にして初ヒットでもあった。デスパイネは言う。

「去年の対戦では変化球を投げてくることが多く、僕はボール球の変化球に手を出してしまっていたんです。あれだけボールが速い投手の場合、変化球が多いとわかっていても、打席では真っすぐを待たないといけません。そうしないと、真っすぐが来たときに対応ができなくなるんです」

―― 開幕戦のタイムリーも打った球は変化球(フォーク)でした。

「なぜ、僕に対して変化球が多いのか。僕のようなラテン・アメリカの人間は、真っすぐに強いとわかっているからだと思う。とはいえ、あの剛速球に対してホームランを狙いにいくのは難しいことです。ホームランが打てればうれしいけど、彼と対戦するときはとにかく集中することが大事なんです。僕は、キューバでチャップマン(現・ヤンキース)と対戦したこともあるし、いろんなスピードボールを見てきたけど、大谷のボールはすごいです。彼は若くて未来があるので、もっと大きくなってほしいですね」

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