2016セ・リーグ予想は「ヤクルト×阪神の一騎打ちになる!」 (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎野村弘樹

1位:ヤクルト
2位:阪神
3位:DeNA
4位:巨人
5位:中日
6位:広島

 ヤクルトと阪神の差は僅差です。展開によっては、阪神の優勝も大いにあると思います。ただ、リリーフ陣の差でこの並びになりました。ヤクルトは、バーネット、ロマンが抜けましたが、秋吉亮、久古健太郎、オンドルセクといった昨年の経験者が残っており、去年の再現とはいかないでしょうが、そこまで一気に落ちるとは考えにくい。

 それに対して阪神は、呉昇桓(オ・スンファン)が抜け、福原忍、安藤優也のふたりも年齢的な不安があります。新外国人のマテオが抑えとして機能してくれると戦いが楽になるのですが、こればかりはシーズンが始まってみないとわかりません。とはいえ、阪神は金本知憲監督になり、打者は強くバットが振れるようになりました。去年より得点力も期待できるでしょうし、投手にかかる負担も減る。いずれにしても“勝利の方程式”を確立できれば、今年の阪神は手ごわいと思います。

 DeNAは去年前半戦を首位で折り返すなど、少しずつではありますが結果が出てきています。特に打線は筒香嘉智という日本代表の4番がいる。数年前に比べて、じっくり腰を据えた戦いができるようになってきました。不安だった投手陣も、ルーキーの今永昇太が先発ローテーションに入りそうだし、うしろには絶対的なクローザー・山﨑康晃がいる。チームが若く、勢いも買って3位にしましたが、裏を返せば本当の意味でのリーダーがいない。勝っているときはいいんですが、負けが続いたときにどうするのか。そこの戦いがものすごく重要になるでしょうね。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る