「剛」の岡田明丈と「柔」の横山弘樹。2人が埋めるマエケンの穴

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Kyodo News

 中日とのオープン戦。岡田は先頭の遠藤一星に死球を与えたが、その後、亀澤恭平、平田良介、ビシエドの3人をすべて内野ゴロに仕留め、その後の2イニングも無難に抑えてみせた。

 打者を見つめ、見計らい、自分なりの結論を出しながら投げる。相手を見ているからこそ、自然とタイミングを外そうとする意識が芽生え、それが変化球でファーストストライクを取る用心深さに進化する。

 横山のように、右足を踏み込んでから体重移動のさじ加減で打者のタイミングを微妙にずらせるタイプじゃない。踏み込んだら、あとは腕を振るしかない。それだけに配球と緩急が重要になる。

 対照的なメカニズムで投げるふたりのルーキー。前田健太の抜けた穴はふたりが埋めてくれるに違いない。

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