ロッテ成田、楽天・森ほか。キャンプのブルペンで見た「凄い球」 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • スポルティーバ●写真 photo by Sportiva

 13日のDeNAとの練習試合では、2回を投げて5安打2失点と散々な結果に終わった。それでもリリーフ左腕不足のチーム事情もあり、チャンスはまだあるだろう。

 今永昇太、熊原健人と左右の即戦力ルーキーが加入して、一気に活性化されたDeNA投手陣。そんななか、地味ながらもブルペンでいいボールを投げ込んでいたのが、3年目右腕の平田真吾だ。

 とにかくボールがよく動き、縦に割れるカーブ、キレのあるスライダー、フォークと試合で使える高精度の球種が多い。昨季、リリーフとして28試合に登板して0勝2敗4ホールド、防御率3.38と、実績を残しつつある投手だが、今季はさらなる飛躍が期待できそうだ。

 平田によると、動いているように見えたボールはストレートではなく、ツーシームだという。

「真っすぐよりツーシームのほうが、スピードが出て、コントロールもつくんです(笑)。カーブもいい感じなので、周りの見方も変わってきました。去年はスライダーが日によって打たれる日と打たれない日で波があったので、そこを修正していきたいです」

 本人は強いリリーフ志望。守護神・山﨑康晃につなぐセットアッパーは三上朋也、エレラらとの競争になるが、平田が年間通して働ければ、先発陣は駒がそろいつつあるだけにチームにとって大きい。木塚敦志投手コーチは期待を込めてこう語る。

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