山田哲人と杉村コーチの師弟コンビが目指す「とんでもない目標」 (6ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Kopike Yoshihiro

「これまで短期、中期、長期といろいろ目標設定して、それをクリアしてきたけど……今年はなにを目標にすればいいのか(笑)。残っているのは三冠王とか、40本塁打40盗塁とか、とんでもないものばかりだよね。でも、本人が2年連続トリプルスリーと言っているので、まずはそれをクリアすることに期待したいですね」(杉村コーチ)

 当然のことだが、真中監督も山田の打撃に大きな期待を寄せている。

「山田には次元を超えたことをやる能力がありますよね。トリプルスリーも達成すると思わなかったし、今年もやるんじゃないかなって……。こんな選手と、監督という立場で携われて幸せですし、まだまだ期待が持てる選手なので楽しみです」

 キャンプ中に見た、山田の「特打」は圧巻の一言だった。強い打球を広角に散らし、最後の一振りを122メールのバックスクリーンに叩きこみ、「納得」と言って両手を大きく広げたのだった。こんな光景を見れば「40本塁打、シーズン200安打」という偉業を期待せずにはいられない。誰もが想像もしなかったことをやってのけるのが、山田の持つ魅力なのである。

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