OB藪恵壹がズバリ言う。「超変革」金本タイガースの期待と弱点 (4ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Tomohiro Motonaga
  • photo by Kyodo News

――金本監督は就任してすぐ、看板選手の鳥谷敬にも厳しいコメントを送っていましたね。

 ずっとレギュラーとしてチームを引っ張ってきた鳥谷もそろそろ30代半ばになります。近い将来、ショートを任せられる選手を育てることも考えないといけないでしょう。高卒2年目の植田海の守備はいいですね。

―― 昨年14勝を挙げた藤浪が、やはりローテーションの核になりますね。

 もちろん、そうです。15勝は計算できますね。あとは、いくつ貯金をつくるか。もし20勝しようと思ったら、年間35試合は投げないとダメだと私は思います(昨年の登板数は28試合)。もし36試合に登板したら、悪くても18勝はするはずです。中4日、中5日で、どんどん投げさせれば面白い。藤浪には、メジャークラスの体格(198cm、88kg)、速球のスピード(158km)があります。課題はフィールディング。動きに滑らかさがないし、短い距離のスローイングが不安定です。

―― 投手陣を支える捕手にも不安が残ります。昨年、最多の71試合に出場した藤井彰人が引退。プロ3年目の梅野隆太郎、中堅の小宮山慎二、清水誉、ベテランの鶴岡一成に加えて、ドラフト2位の坂本誠志郎(明治大)など正捕手候補はたくさんいますが。

 阪神に限らず、捕手を固定できないチームばかり。もしかしたら、正捕手に多くのことを求めすぎているのかもしれません。投手の立場からすると、しっかり捕って、打ってくれればいい。最近、メジャーで殿堂入りしたマイク・ピアザ捕手は守備がうまいとは言えませんでしたが、バッティングがすごかった。今の時代、捕手も打てないとダメ。そういう意味でも一番期待できるのは、梅野でしょう。私が投手コーチをしていた2012年には小宮山に多くの試合(72試合出場)を任せましたが、打率.148ではさすがに苦しい。打撃の期待できない捕手と投手が8、9番に並んでいたら、相手はかなり楽になります。

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