【12球団分析・オリックス編】糸井の「トリプルスリー宣言」は本気 (2ページ目)

  • 波佐間崇晃●文 text by Hazama Takaaki
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 今季のオリックスはそれぞれのポジションで激しいレギュラー争いが予想されるが、なかでも熾烈なのが外野だ。それぞれ高い能力を持ち、福良監督が目指す野球を実践する力を備えている。

 筆頭はやはりキャプテンの糸井嘉男だが、昨年は打率.262と苦しんだ。どこまで調子を戻すことができるかが、チーム浮上のカギを握っているといっても過言ではない。秋季キャンプ終盤、慢性的な痛みを抱える左膝に血小板注射を40本打つ荒療治を敢行。すでに柳田悠岐らとグアムで合同自主トレを行ない順調な回復ぶりを見せている。「トリプルスリーを目指します」という糸井のコメントは、決してリップサービスには聞こえない。それだけ今季にかける思いは強い。

 残る2枠を争うのが、得点圏打率.317と勝負強さを見せたT-岡田、福良監督から強化選手のひとりに指名されている駿太、売り出し中の小田、新加入のブライアン・ボグセビック。そしてドラフト1位の吉田正尚となるだろう。

 新人合同練習を視察した福良監督は、吉田のスイングのスピードと軌道を絶賛。ただし、吉田も糸井やT-岡田らと同じく左打ち。右打者の川端崇義が2014年に発揮した勝負強さとシュアなバッティングを見せることができれば、さらにハイレベルな争いになるはずである。

 一方、投手陣はどうか。先手を取ってリードを守り、逃げ切るというのがここ数年の勝利パターンだったが、昨年はリリーフ陣に故障者が続出。守護神の平野佳寿、セットアッパー佐藤達也、馬原孝浩、比嘉幹貴はそれぞれ故障を抱えてしまい、必勝パターンの見直しを迫られた。

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