【12球団分析・阪神編】アオる金本新監督。応える若手は現れるか? (3ページ目)

  • 岡部充代●文 text by Okabe Mitsuyo
  • photo by Kyodo News

 不安材料ばかり挙げているようだが、レギュラーが決まっていないということは、ほぼすべての選手にチャンスがあるということ。金本監督の言う「ガツガツ」感を出して激しい競争が繰り広げられれば、自然とチーム力は上がってくる。これまでは競争があっても、結局は誰もレギュラーの座をつかみ切れず、その時々で調子のいい選手が使われる……という状況が多かったが、そこを突き抜ける選手に出てきてほしい。

 昨年のファン感謝デーの冒頭、金本監督は「この中で来年、とんでもない成績を残してくれる選手、何か革命を起こしてくれそうな選手が必ず出てきてくれることを祈っています。それが誰なのか、ファンの皆さん、期待しておいてください」と集まった4万3000人のファンに挨拶した。チームスローガンは『超変革』。球団は変わろうとし、監督は変えようとしている。あとは選手が変われるかどうかだ。

 新外国人選手以外の補強は中日からFA移籍の高橋聡文と、4年ぶりの古巣復帰となった藤川球児、そして新人6名のみ。そこまでにとどめたのは、金本監督の若手に対する“ゲキ”とも取れる。それに応えられる選手がどれだけ出てくるか。金本阪神1年目の成績はそこにかかっている。

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