2016.01.04

待望の生え抜き4番へ。巨人・岡本和真が秘めるポテンシャル

  • 深海正●文 text by Fukami Tadashi
  • photo by Kyodo News

 意識が高い強打者は、結果を残しても、そこに安住することなく高みを見ている。打撃フォームでは構えた時のトップの位置を少し上げ、タイミングの取り方も修正した。「いろいろと試せた。試合の中でやりたいことをやれたことは来季につながると思います」と明るい表情を見せる。

 課題と言われる守備でも、実戦で本職のサードだけではなく、ショートやセカンドに入り、打球をさばいた。

「守っていて、景色も違う。特に足を使って捕らないといけなかった。勉強になりました」

 今季から就任した巨人の井端弘和内野守備走塁コーチも秋季練習、キャンプを通して、同じ練習を岡本に課していた。名手としてならしたコーチは、一連の動きの中で、ボールへとスムーズに入る足の運び方を体に染みこませようとした。

 さらなる成長を促すために、オフの過ごし方が大事となるが、いい教材を目の前に汗を流す。年明けからグアムで村田修一、長野久義、坂本勇人らの自主トレーニングに同行し、先輩たちとまさに寝食をともにし、野球に明け暮れる。

 打撃では同じく右打者でタイプが違う3選手から、守備でも、村田、坂本とリーグを代表する内野手から学ぶことは多い。それ以外にも、トレーニング方法、日常生活の過ごし方、コンディショニング維持の極意など挙げればきりがない。

 村田は同じ三塁のポジションを争う格好だが「普通にいけば僕が先に引退する。せっかく(プロで)やったキャリアを誰にも教えずに去る必要はない。そうしないと野球選手じゃない」と心は広く、惜しみなく助言を送る考えだ。岡本は「一軍で活躍されている方と練習をさせていただける。見たり、聞いたりして学びたい」と絶好の機会を逃さない。