ラミレス新監督「就任秘話とベイスターズ改革のスゴいプレゼン」 (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva 寺崎敦●協力 cooperation by Terasaki Atsushi
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

―― さすが日本における外国人選手の先達ですね。深い考察です。しかし、こんなに早く監督になるチャンスが回ってくるとは思わなかったそうですね。

「正直にお話ししますと、中畑さんが退任を発表された時点では、まず自分が選ばれることはないだろうと考えていました。ところが、シーズンが終わった後に高田(GM)さんから電話があって『一度会えないか』と。『これは監督になるチャンスがあるんじゃないかな』と思い始めました。それから、GMや社長に何度か面談する機会がありまして、自分としては情熱を持ってプランをお話しさせていただきました。非常に感触もよかったですね。我ながら、スゴい情熱だったと思います(笑)」

―― しかし、そんな好感触の一方で、監督が決まるまでの間、ほかにも様々な候補の名前が挙がりました。どのような心境で結果を待っていたのですか?

「そうなんです。非常に感触はよかったんです。だけど......ほかに監督候補がどれだけいたのか、本当のところは今でもわかりませんが、あの頃は毎朝が憂鬱でした。スポーツ新聞やネットのニュースを見ると、毎日違う名前が出ている。それを見るたびに『ああ......』ってね。僕のチャンスはドンドン下がっていると感じていました」

―― せつないですね。でも、池田社長が報道陣に投げかけた「横浜の花は薔薇ですよね?」という問いかけは、最終的に"アレックス"レッドの薔薇だった――というオチらしいですよね。

「......そうだったんですね。池田さんは間違ったことは言ってなかった(安堵の笑み)」

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る