未来のスター候補が集まる12球団ジュニアトーナメントに注目 (4ページ目)

「オリックスJr.の練習会に参加したとき、『すごいなあ』と思った選手たちの話をその後あまり聞かなくて……。途中でやめてしまったのか、あるいは伸びなかったのか……。小学校の頃に『すごい』と言われていてもいろいろですよね」

　早くに注目されたがゆえの難しさ、苦しさが、この先ついてくることもあるのだろう。素質豊かな子どもが順調に育ち続けることは決して簡単なことではない。高嶋監督も「上にいけばいくほど精神的なものが大事になってくる。力のある子がそこをどこまで持ってやれるか。自分にあった環境、指導者との出会い、いろいろ関係してきますからね」と語る。

　この冬の奮闘が野球人生のピークとなることなく、先々のステージで大きく成長した野球少年たちと再会したいものだ。

　一方で、今回の選考で漏れた選手、選考まで進めなかった選手たちの這い上がりも楽しみに、12球団ジュニアトーナメントがますます子どもたちの大きな目標として根付いていってほしいと強く思った。