未来のスター候補が集まる12球団ジュニアトーナメントに注目 (3ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • スポルティーバ●写真 photo by Sportiva

 関戸くんと同じソフトバンクJr.には初戦で猛打賞をマークした永井大斗くん(父は元ソフトバンクの永井智浩氏)。阪神Jr.には、左腕の好投手にして予選で2本塁打と長打力も目立った長谷川康生くん、三拍子揃った松下恵富くん、捕手で4番の石平創士くんらがおり、中日Jr.は、左腕・座馬礼央くんと右腕・小濱優人くんの左右の好投手を擁した。

 さらに、全日本小学生陸上競技交流大会で100メートル日本一(11秒90)の森聖弥くん(阪神Jr.)、ソフトボール投げで全国3位(77.82メートル)に入った笹倉世凪くん(東北楽天Jr.)ら、個性派たちも活躍。オリックスJr.の2戦目の先発マウンドを任されたのは女子選手の小澤響子さんだった。

「ウチのチームは大阪と兵庫から各2名ずつ女子選手を入れようということで編成しました。女子ファンを獲得し、女子野球も盛り上げたいということです」(チーム代表の小浜裕一氏)

 また、広島Jr.には前田智徳氏の息子・晃宏くん(主将)や廣瀬純氏の息子・蓮くんがおり、オリックスJr.には坪井智哉氏の息子・洸之介くんら、かつての名選手たちの二世の姿もあった。

 この12球団ジュニアトーナメント大会は年々、野球関係者の間で認知されるようになり、たとえば、高校野球関係者と話をしていると “スーパー小学生”の話題になることもある。もちろん、才能豊かな金の卵に魅力を感じての興味ではあるのだろう。ただ、森が口にしたこんなセリフも紹介しておきたい。

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