ソフトバンクの充実戦力がロッテ「5年周期説」を打ち砕くか!?

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 牛島寿人●写真 photo by Ushijima Hisato

 同じく解説者の与田氏も「ソフトバンク有利」と予想する。

「シーズン90勝を記録したチームですからね。投打とも充実しており、戦力的には他球団を圧倒していました。投手では武田翔太が成長し、新外国人のバンデンハークが期待通りの活躍を見せてくれました。投手陣の充実に加え、攻撃陣はトリプルスリーを達成した柳田をはじめ、昨年同様、強力打線が機能し、651得点はリーグ最多。死角を見つけるのが難しいですね」

 とはいえ、ソフトバンクにもまったく不安がないわけではない。ソフトバンクOBの本間満氏は「勝って当然だからこそ、それがプレッシャーになる」と言った。

「全試合がホーム球場で、1勝のアドバンテージがある。それに、相手チームは初戦にエースを持ってこられない。ソフトバンクに有利な材料ばかりですが、もし初戦を落としてしまえば1勝1敗になります。その時に、平常心でいられるのかどうかが大事になるでしょうね。そう考えると、初戦の戦いがすごく大事になってきます。僕が現役だった頃は斉藤和巳がおり、その後も和田毅、杉内俊哉と常に絶対的エースがいましたが、今はいない。あえてエースと呼ぶとすると、今年はチーム最多の13勝を挙げた武田がエースでしょうが、相手エースと投げ合った試合が少ない。そこに一抹の不安があります」

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