西武・高橋光成「岸孝之さんのボールを見てプロの凄さを知った」

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kyodo News

―― そして、春の段階で154キロが出ました。

高橋 本当か嘘かわからないですけど(笑)。まあ、今までやってきたことが順調に出たときだったのかなと思います。いい励みにはなりました。

―― 高校時代から、ここまでスピードが伸びるというイメージは持っていたのですか?

高橋 自分の中では、高校時代から「150キロを投げるぞ!」というつもりで投げてはいたんですけど、いつも142キロとか(笑)。球速でやるスポーツではないので、勝つことを優先的に考えていました。でも、ボールが速くて、いい球質になれば、それが一番いいと思います。自分のボールはどちらかと言うと動くほうなんですけど、思い切り腕を振って、もっとスピードがあればバッターも嫌だと思いますし、そういったボールを投げたいです。

―― ボールが動くというのは、シュートしたり、カットしたり?

高橋 そうだと思います。炭谷さん(銀仁朗)からも言われますし、バッターの打っている感じを見ていても思いますね。

―― ファームでは実戦経験を積みながら体づくりに取り組んでいたそうですが、どんなことをやっていたのでしょう?

高橋 走り込み、ウエイトトレーニングは毎日やるもので、あとは個別練習。内野ノックとか、下半身のトレーニングとか。それを毎日の勢いでやっていたので、それが今に生きていると思います。

―― ウエイトトレーニングは、毎日鍛える部位を変えて?

高橋 そうです。さすがに同じところを鍛え続けたら、壊れちゃうので(笑)。

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