相性で見る、相手がここなら阪神30年ぶり日本一 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

2005年 対ロッテ 0勝4敗

 2年ぶり日本シリーズ進出を果たし「黄金時代の到来や」と喜んでいた阪神ファンにとっては、まさに悪夢のようなシリーズとなった。初戦を1-10で落とすと、2戦目は0-10の完封負け。地元・甲子園に戻ってもロッテの勢いは衰えず、第3戦、第4戦を落とし、まさかの4連敗でシリーズ終了となった。

2014年 対ソフトバンク 1勝4敗

 シーズンを2位で終えるも、クライマックス・シリーズ(CS)を初めて突破し、9年ぶりの日本シリーズ進出を果たす。CSで6連勝するなど勢いは最高潮だったが、初戦に勝利したのみで、その後はあっけなく4連敗。力の差をまざまざと見せつけられた。

 こうして阪神の日本シリーズを振り返ってみると、野球の持つ"連続性"の面白さにあらためて気づいたのであった。もし今年、阪神が日本シリーズに出場することになれば、対戦相手は、ソフトバンク、日本ハム、西武、ロッテの4チームのうちのどれかだろう。そう、この4チームは過去に阪神が日本シリーズで戦った相手なのだ(東映は日本ハムの前身チーム)。

 ソフトバンクとなら、昨年のリベンジマッチとなり、日本ハムなら53年ぶりの対決。西武なら阪神が日本シリーズで唯一勝利したチームであり、そして日本シリーズでまだ1勝もしていない相手がロッテである。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る