阪神・藤浪晋太郎、3年目の飛躍を生んだ「正しい脱力投法」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 藪氏も、藤浪には高い次元でのピッチングを期待している。

「順調にいけば、15勝以上は期待できると思いますし、投球回200イニングも達成するかもしれません。そうなれば沢村賞も見えてくる。それに、チームは優勝を狙える位置にいますし、勝負は9月です。そこに向けて夏場をどう乗り切るのか。ここで勝ち切ることができれば、もうワンランク上の投手になるような気がします。とにかく勝ちを計算されている投手ですから、内容よりも結果。それがすべてだと思います」

 大阪桐蔭高時代は甲子園で春夏連覇を達成し、人気球団である阪神に入団。藤浪が背負ってきたプレッシャーは、並大抵のものではなかったはずだ。それでもしっかり結果を出す。藤浪晋太郎の能力の高さには、ただただ驚くしかない。

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