今や貴重な選手の供給源。高まる独立リーグの存在価値 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 何より、独立リーグは元NPBの選手が監督やコーチをしており、彼らから技術を学べるのは大きかったという。

「バントシフトの動きだったり、プロに入ってから『こういう動きやっていたなあ』とか思い出すことがありますし、いい経験でしたね」(三輪)

「アマチュアとは違う考え方なので、教えてもらうことのひとつひとつが新鮮でしたね。僕が在籍していた時は、元プロは監督やコーチだけでしたけど、最近は選手としてもプレイしているので、NPBを目指す選手にとってマイナスなことはないと思います」(角中)

 今シーズン、独立リーグでプレイしている元NPBの選手は、外国人を含めると28人。その中には、大家友和(富山GRNサンダーバーズ/元横浜、レッドソックスなど)、河原純一(愛媛マンダリンパイレーツ/元巨人、西武など)、真田裕貴(福島ホープス/元巨人、ヤクルトなど)、多田野数人(石川ミリオンスターズ/元インディアンス、日本ハムなど)、ソト(群馬ダイヤモンドペガサス/元中日、DeNA)といった選手の名前もある。これからNPBを目指す若い選手にとって、彼らとの対戦は大きな経験になるのではないか。

「藤川球児さんのボールを打ったからといってNPBに入れるわけじゃないですけど、NPBで活躍した選手はいろんな経験値を持っています。それをうまく吸収できれば、より高いレベルの野球ができると思いますし、可能性も広がってくると思うんです。あと、NPBにいた投手からヒットを打てば、それだけでアピールにはなりますよね」(三輪)

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