DeNAは「鬼門」の交流戦を乗り切ることができるのか? (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 山﨑本人は初めての交流戦に、どんな思いを馳せているのだろうか。

「うーん、交流戦は経験したことがないですし、あまり意識はしていないですね。ただ、相手は僕がどんなボールを投げるのかわかっていないでしょうし、そこは武器として、自信のあるボールをどんどん投げていきたいですね。まだ対戦したことのない、日本を代表する選手たちと100%の力勝負ができればいいなと思っています」

 ただ、5月24日の阪神戦で主砲の筒香が負傷退場。山﨑も危険球退場となるなど、交流戦前の最終戦で不安を残した。野村氏は言う。

「筒香のケガがどのくらいの状況なのか心配ですが、24日の試合で戦列を離れていた梶谷(隆幸)が帰ってきた。ふたり同時に抜けるとなるとそれこそ非常事態でしたが、最悪の結果は免れた。梶谷がいなかった時も、井手正太郎や下園辰哉が頑張ってくれた。もし筒香がしばらく試合に出られないとなると、チームにとって痛手となるのは間違いないですが、今年のベイスターズはそうした危機を乗り越える戦力と勢いがあります」

 進藤コーチに交流戦の意気込みについて聞くと、こんな答えが返ってきた。

「5割でいけば十分ですよ。あまり知らない相手に、たった3試合の対戦で大きく勝ち越すのは難しいことですから。まずは5割を最低目標として、そこから2つ、3つ勝ち越せれば合格点じゃないですか」

 はたして、交流戦でどんな戦いを見せてくれるのか。この先のシーズンを占う上でも、交流戦での戦いは大注目だ。

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