DeNA独走の理由。他の5球団と決定的に違う「ひとつのデータ」

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 進藤コーチが言うように、どのチームもホームで勝ち越しているのがわかる。ところがビジターでの成績を見ると、5割を死守しているはDeNAだけで、他の5球団はすべて負け越し。それも5球団合計で35勝76敗(勝率.315)と大きく負け越しているのだ。このビジターでの奮闘こそが、DeNAを首位に押し上げている最大の要因といえる。

 ちなみにパ・リーグを見てみると、ビジターで勝ち越しているのはソフトバンク(9勝8敗1分)と日本ハム(13勝9敗)の2チーム。5割が西武(11勝11敗2分)とロッテ(11勝11敗)の2チーム。そして負け越しているのが楽天(9勝13敗)とオリックス(6勝16敗1分)の2チーム。

 野球というスポーツは本来、ビジターチームが圧倒的不利を負うことはなく、2割、3割台の勝率に低迷する必然はない。そういう意味では、セ・リーグ5球団の低い勝率こそが普通ではないのだが、なぜDeNAだけが勝率5割をキープできているのだろうか。解説者の与田剛氏に聞いた。

「正直、理由はわかりません(笑)。ただひとつ言えることは、今年のDeNAには、劣勢であってもワンチャンスをものにして勝ち切れる強さがあります。ホーム、ビジターに限らず、自分たちの野球をしっかりしている。それがこの結果につながっているのではないでしょうか」

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