現役選手が語る「高卒2年目、西武・森友哉の衝撃」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「今シーズンここまでで一番の会心の当たりやったと思います」

 西武の森友哉は5月8日のロッテ戦後のヒーローインタビューでそう答えた。この日、森が放ったホームランはQVCマリンフィールドのライトスタンド上段に突き刺さる、鳥肌が立つような打球だった。

開幕から指名打者としてここまでフル試合出場している西武・森友哉開幕から指名打者としてここまでフル試合出場している西武・森友哉

 森は開幕から"指名打者"として活躍し、パ・リーグ首位を走るチームの原動力となっている。ここまでの森の成績を見てみたい。

打率.323(4位)
本塁打7本(6位)
打点20(8位)
二塁打13本(1位)
長打率.585(2位)
得点圏打率.417(3位)
出塁率.350(13位)
※成績は5月12日現在

 指名打者にふさわしい堂々とした成績だが、驚くべきは森がまだプロ2年目の19歳であるということだ。プロ野球の世界に身を置く人たちは、森の活躍をどう見ているのだろうか。

 楽天の松井稼頭央は「スイングの速さがハンパない。だから、ギリギリまでボールを見られるのだと思う」と言い、ソフトバンクの松田宣浩は「来る球がわかっているようなスイングをしますよね。あの対応力のすごさは、2年目の選手とは思えない」と驚く。

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