解説者7人の新人王予想「巨人・高木勇人を脅かすのは誰だ?」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

山﨑武司(元中日、オリックス、楽天)

「野手が新人王を獲るには、まずレギュラーになって規定打席に到達しなければならない。1年目の野手がレギュラーを獲るのはなかなか難しいんですけど、期待を込めて広島の野間峻祥(外野手/打率.239、1本塁打、5打点、盗塁2))を挙げたいと思います。私はバッターを見る時、どれだけバットを振れるかに注目するのですが、野間はしっかり振れる選手です。体は決して大きい方ではないですが、足が速く、ミート力もある。3割を打てる力は十分にあると思います。

 一方のパ・リーグは、日本ハムの2年目・岡大海(外野手/打率.250、2本塁打、12打点、3盗塁)です。野間同様にバットがしっかり振れる選手です。ただ、まだバッティングの基本がわかっておらず、身体能力の高さだけでプレイしている印象があります。もし考えてバッティングをするようになれば、どんな選手になるのか。未知の可能性を感じます。パンチ力があって、足もあるので、二塁打、三塁打を多く打てる選手になってほしいですよね」

与田剛(元中日、ロッテなど。第2回と第3回WBC投手コーチ)

「セ・リーグは広島の野間峻祥が面白いですね。守備範囲の広さ、肩の強さ、足の速さとどれをとっても一級品です。打撃面ではまだ脆(もろ)さはありますが、プロの配球、スピードに慣れてくれば結果を出すと思います。能力の高さは、今年のルーキーの中で抜けています。

 パ・リーグはオリックスの西野真弘(内野手/打率.190、1本塁打、8打点、盗塁1)です。身長167センチと小柄な選手ですが、守備もうまく、足も速い。強力なオリックス打線の中で、彼のような選手は重宝されると思うんです。甘い球が来れば一発を打つ力もありますし、野球センスに溢れた選手です」

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