野球人生初のキャプテン。オリックス糸井嘉男の「苦悩の1カ月」 (4ページ目)

  • 波佐間崇晃(オリックス・バファローズ球団映像アナンサー)●文 text by Hazama
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 そして糸井の打棒が爆発したのは、4月16日のソフトバンク戦。今季初となる猛打賞でチームの勝利に貢献した。試合後は「まだまだや」と話したが、糸井の打撃が息を吹き返したのは明らかだった。糸井の打棒復活とともにチームも徐々に本来の姿を取り戻し、このソフトバンク戦から5連勝。連勝中、糸井は20打数9安打の活躍でチームを牽引した。

 4月29日現在、オリックスは27試合を消化して9勝17敗で最下位。それでも糸井は「このままでは終われない。絶対にチャンスは来る」と前を向く。

 ちなみに、ダイヤモンドが持つ石言葉は「永遠の絆」。固い絆で、昨年つかめなかった栄冠を手にすることができるのか。糸井の広い背中が、今日もチームを牽引する。

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