解説者がイチ押しする「2015年プロ野球、期待の7人」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

与田剛(元中日、ロッテなど。第2回と第3回WBC投手コーチ)

「先発から抑えに転向した楽天・松井裕樹(投手/左投左打)に注目しています。彼のいいところというのは、三振を取れること。必殺パターンを持っていますよね。それに今年はコントロールが良くなっているので、自滅することがなさそうです。私は、リリーフの適性はあると思っています。ただ、大久保博元監督をはじめ、首脳陣、フロントは本当に勇気ある決断をしたと思います。『リリーフがダメなら先発に戻しましょう』とは簡単に言えないでしょう。そこまでの覚悟があっての転向だと思いますので、彼らしい豪快なピッチングを見せてほしいと思います」

山﨑武司(元中日、オリックス、楽天)

「今年、大化けする可能性を秘めているのがDeNAの筒香嘉智(外野手/右投左打)です。昨年に比べ、今年は打球が強くなっている。バッティングの形が完成しつつある証拠です。トップを作ってからしっかり振りにいっているので、強いスイングができるし、インパクトの瞬間にパンチをかけられる。だから、振り遅れたとしても逆方向に強い打球がいく。あの打球が打てれば、率も残すでしょうし、大きなスランプはなくなると思います。

 彼の悪い時というのは、トップを作る前に打ちにいってしまうのでインパクトが弱かった。でも今年の筒香は構えもどっしりしていますし、懐(ふところ)が深い。覚醒したと言ってもいいでしょう。インコースを捌(さば)くのもうまいし、今年は3割、30本塁打、100打点はクリアしてほしいですね。それぐらいは残せる打者です」

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