いざ開幕。栗山監督が断言「今年の日本ハムは抜群に面白い」 (5ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― そうですか、計算してますか(笑) いつ頃から?

「4月は日程に余裕もあるし、5月ぐらいに投げ始めてくれれば十分かな」

―― 5月? 早いですね。

「いや、全然、早くない。焦って5月というんじゃないからね。慎重に考えて、5月なら大丈夫という判断なら、我慢する必要ないじゃない。だって、ウチは優勝するって言ってるんだから、今年は有原だけじゃなくて、どの選手にも言いたいことを言うよ。今まで選手との距離感を計ってきたけど、開幕したら監督 1年目のときの自分に戻そうかなと思ってるんだ。だんだん、言いたいことはちゃんと選手に言い続けたほうがいいような気がしてきたんだよ。監督にああだこうだ言われたら面倒くさいかなと思って、あまり言わなかったんだけど、そうすると選手に『監督、何考えてるんだろう』って思わせちゃうみたいなんだよね。やっぱり、選手には監督の言葉が必要なのかな」

―― 監督1年目は、そのやり方で優勝しました。

「だからってわけじゃなくて、年数を重ねて、選手によって距離感は変えなくちゃいけないって思うようになってきたってことなのかな。叱るときもあれば、信じて背中を押すだけのほうがいいこともある。こっちが、これだというやり方を決めるんじゃなくて、できることをやり尽してみようと思ってるんだ。選手たちのことも何となくわかってきたし、最後は、オレが信用してるんだから、お前も自分を信用してくれってこと。必ずできるはずなんだから、不安を取り除いて あげるのが、監督の仕事なのかなって思ってる。選手たちをキラキラ輝かせてあげたいんだよね」

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