日本語猛勉強中の日本ハム・クロッタを襲った悲劇

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 メヒアは本拠地である西武プリンスドームへは、西武鉄道で通っているという。

「自分の仕事はフィールドで野球をすることなんだけど、電車で通うというのはしんどいです。最初は新鮮だったけど、去年のシーズン終盤はさすがに疲れました。球場で走って、ジムでトレーニングをして、その後に電車に乗って帰るのは、ちょっとキツイね(笑)」

―― 日本流の応援スタイルについてはどうですか。

「それぞれの選手に応援歌があって、それがすごく気に入っている。自分の応援歌も気に入っていたし、今年、また新しいものを作ってくれるそうなんだ。それもきっと気に入ると思うよ」

ルイス・メンドーサ(日本ハム/来日2年目/メキシコ出身)

「実は、11歳の時にメキシコ代表の一員として日本に来たことがあるんだ。子どもながらに食べ物の記憶があって、特にしゃぶしゃぶは美味しかった。かなり贅沢だよね(笑)。今はジンギスカンが断トツでお気に入り。臭みは気にならないし、何よりカウンターに座って、焼くのを見るのが好きなんだ。大人になってまた日本に来て、行く先々で気づいたのは、日本人は相手を敬(うやま)う気持ちが強いということ。選手のみんなもすごく謙虚だし、困っている時には手を差し伸べてくれる。僕はそうした文化をメキシコに持ち帰りたいと思っています」

―― お気にいりのスポットなどはありますか。

「ここというよりは、僕はビールが好きなので、いろんな店へ行ってビールを飲むのが楽しみなんだ。出かけるときは妻やチームメイトと一緒です。やっぱり日本はメキシコから遠く離れていて風景も違うからね。誰かと一緒じゃないと寂しくて食事も美味しくないんだ」

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