2014.09.30

プロ野球、いいファンクラブの条件とは何か?

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 下城英悟●写真 photo by Shimojo Eigo

―― 自分がファンのチーム以外のFCに入って、ひいきチームの観戦チケットをゲットする、という活用法もあるんですね。

長谷川 FCのカテゴリーによっては、イベントの招待特典があって、例えばヤクルトや阪神だったら抽選で開幕前の壮行会に招待されたり、ホームゲームの試合前に室内練習が見られたりと、ファンにとっては嬉しいですよね。

鈴木 球団によってはドラフト会議の会場に招待してくれるところも。あれ1回行ってみたいんですよね。

長谷川 あとは球場に行って来場ポイントをためて、グッズなど様々な特典と交換する楽しみもあります。僕は今年、奮発して楽天のブースター(会費10万5000円)に入会し、さらに「来場ポイント3倍デー」を狙って仙台に足を運んでいるので(笑)、ポイントがバンバン溜まってます。今年だけでユニフォーム3枚とバブルヘッド、パーカーなどをもらったかな。

―― FCの充実ぶりはよくわかったんですが、そうはいっても野球ファンの中でFCに入っている人はそう多くはありません。これはどうしてなのでしょうか?

高橋 それは店をやっていても思いますね。うちの店に来るような熱心な野球ファンの方は7~8割くらいがFCに入っているものだと思っていたんですが、実際はずっと少ない印象です。

長谷川 球場によく行く熱心なファンでも、意外とFCに入っている人は少ないですよね。FCの存在は知っていても、実際に入るとどんな恩恵があるのか知らないファンはまだまだ多いのだと思います。

高橋 「チームは好きだけど、球団は嫌い」というファンもいますよね。熱心なファンほど、そうだったりする。だからグッズを買って選手の年俸アップにつながるならいいけど、球団自体に「お布施」を払いたくないという方は結構いらっしゃるんですよ。

鈴木 長谷川さんの本にも書いてありましたけど、実際、僕の友人で、2012年の中日FC会報誌に掲載された落合博満前監督に対する批判記事を読んでFCを脱退した友人もいましたからね。

長谷川 いずれにせよ、FCはまだまだファンの掘り起こしの余地は大いにあると思います。