2014.09.25

パ・リーグにもMVP問題。大本命はあの選手!?

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 ここで、MVP投票について少し。MVPは記者投票によって選出され、順位をつけて3人連記で1位に5点、2位に3点、3位に1点が与えられ、総得点を争う。たとえば、投票する記者が50人いたとして、1位に30票、2位に10票、3位に10票となった場合、トータルで190点。これが1位に20票、2位に25票、3位に5票ならトータルで180点となり、追いつかない。つまり、どれだけ1位票を集められるかが重要になる。

 ただ、絶対的本命がいないソフトバンクは優勝しても1位票が割れて、得票数が伸びないのではないか。そうなると……やっぱり金子!?

「結局、金子を何位で投票するかなんです。優勝を逃した場合でも、2位に集まれば可能性があります。ただ、3位に集まるとちょっと厳しいでしょうね。確かに、金子の成績は素晴らしいですが、球界の歴史を塗り替えるほどではありません。優勝チーム以外からとなると、それなりのインパクトが必要になってきます。金子の場合は、やっぱり優勝が条件になってくるでしょう。そうなるとソフトバンクが優勝した時、それ以外からの選出となると、可能性があるのはあの選手しかいませんよ」(スポーツ紙デスク)

 え? まだ他にいたのか。そういえば、テニスの錦織圭が全米オープンで日本人として96年ぶりのベスト4入り(最終的には史上初の決勝進出)を果たした頃、日本球界にも96年ぶりの快挙を成し遂げた選手がいたじゃないか!

 日本ハムの大谷翔平だ。投手としてすでに10勝を挙げていた大谷は、9月7日のオリックス戦で10号本塁打を放ち、“野球の神様”ベーブ・ルースが1918年に達成した13勝、11本塁打以来、96年ぶりに「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」をマークしたのだ。

「過去の日本球界に前例のない記録なので、ピンと来る人は少ないかもしれませんが、比較対象があのベーブ・ルースですからね。正直、3割、30本、15勝という数字もかすんで見えます。1位票をどこまで伸ばせるかわかりませんが、2位票なら十分に集まると思います。MVPの可能性は大だと思います」(パ・リーグ在京球団担当記者)

 はたして、パ・リーグMVPの行方は? ソフトバンクの選手か、オリックスの金子か、日本ハムの大谷か? 投票権を持つ記者たちも頭を悩ませているに違いない。

関連記事