2014.08.18

兄貴たちが語る「松坂大輔がメジャーで勝てない理由」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 甲斐啓二郎,Getty Images●写真 photo by Kai Keijiro,Getty Images

石井貴(いしい・たかし):1971年8月25日、神奈川県出身。藤嶺藤沢高から三菱重工横浜を経て、93年ドラフト1位で西武に入団。気合いあふれるピッチングで先発、中継ぎ、抑えとフル回転の活躍を見せる。04年にはシーズン1勝ながら、中日との日本シリーズで2勝を挙げMVPを獲得。07年に現役を引退。プロ14年間の通算成績は321試合に登板し、68勝58敗13セーブ、防御率3.78。現役引退後は08年から4年間、西武の二軍投手コーチを務め、12年から2年間は一軍の投手コーチを務めた。今年からFOX SPORTSをはじめ、解説者として活躍。

吉井 同級生の和田毅(カブス)がようやくメジャー初勝利を挙げましたし、藤川球児(カブス)も1年ぶりにメジャーに復帰しました。同級生の頑張りというのは励みになると思うんです。松坂も、もうひと花咲かしてくれると思います。

石井 このまま終わるような奴じゃないですよ。

―― 松坂投手は今シーズン、先発、中継ぎ、抑えと、いろいろなポジションをこなしています。なかなか役割がはっきりしない難しさもあると思うのですが……。

吉井 もちろん、役割が決まっているのに越したことはありません。ただ、今の松坂の状況を考えれば、希望を言える立場でないのも事実です。とにかく与えられたポジションで結果を出していくしかありません。

石井 先発とリリーフでは調整法も違いますし、ピッチング内容も変わってきます。大輔は先発しかやってこなかった投手ですから、リリーフで投げるのは相当難しかったと思います。

吉井 同じピッチャーでも、先発とリリーフはまったく仕事が違いますからね。WBCを見てもわかりますが、リリーフ投手は一日にして成らず。実際、これまで日本はWBCを2回制していますが、先発投手がリリーフに回ってそれほどいい結果は出ていないと思うんですよ。

石井 ダルビッシュも田中も苦労していましたからね。

吉井 実力のある先発投手をリリーフで使ってみたいという気持ちもわかりますが、重要なのはリリーフをどう選ぶかじゃないですか。さらに言うと、ランナーのいない場面で行くのと、ランナーを背負った場面で行くのとではまた違ってきます。それぞれ適性があると思いますので、それをどう見極めるかですね。

石井 そういう意味では、まぎれもなく松坂大輔は先発投手ですよね。

吉井 それは間違いない。何とか先発に戻って、頑張ってほしい。

石井 これからの大輔に注目ですね。


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