新外国人査定。優勝に貢献する「本物の5人」とは? (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 横山雅樹●写真 photo by Yokoyama Masaki

◎吉井理人(元日本ハムコーチ)

「日本ハムの中継ぎ、マイケル・クロッタ(13試合、1勝1敗、防御率0.55)はハードシンカーと呼ばれる150キロを超すシンカーを武器にしています。おそらく日本の打者は、ほとんど見たこともないボールだと思うんです。彼のいいところは、連投もできるし、長いイニングも投げられるということ。もし、1イニング限定だったら、なおさら相手は点を取れないでしょう。。それぐらい攻略するのが難しい投手です。彼がひとり入っただけで、日本ハムのリリーフ陣は劇的に変わりました。今はセットアッパー的な役割が多いですが、ケースによってはクローザーも任せられると思います。コントロールに苦しんで自滅するタイプでもないですし、三振も取れる。チームにとっては本当に心強い存在です

◎与田剛(第2回、3回WBC投手コーチ)

「ピッチャーでは日本ハムのルイス・メンドーサ(5試合、1勝4敗、防御率4.25)がいいと思いました。今のところ数字的には良くないですが、安定したピッチングで試合を作れます。こういう投手がローテーションにいてくれると、ベンチはすごく助かります。彼のいいところはボールを動かしながら低めに制球できるところ。ランナーを背負っても動じず、常に自分のピッチングに徹しています。淡々と投げてきますので、いつの間にか彼のペースにはまっているということがあります。すごいボールを投げるピッチャーではありませんが、いい投手であることは間違いないです。打者ではゴメスとアンダーソンが目立っていますが、彼らに共通しているところは対応力の高さです。ともに開幕前はなかなか調子が上がらず不安視されていましたが、日本で成功するにはどうすればいいのかを考え、打ち方、タイミングの取り方を変えた。そうした柔軟な考えがあったからこそ、今の活躍があると思います。技術も大事なことかもしれませんが、気持ちの部分というのは本当に大きいですね」

※選手の成績はすべて5月3日現在のもの

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