楽天・立花球団社長が語る「田中将大なき未来予想図」 (4ページ目)

  • 中島大輔●構成 text by Nakajima Daisuke

―― 一方、後藤選手もチャンスですね。

「35歳といい年齢なので、いい気合いで入ってきてくれると思います。東北出身ですしね。僕らにとって彼が活躍してくれるのは大きなことなので、頑張ってほしい」

―― 今オフは内野が補強ポイントだったのですか?

「ショートの松井稼頭央は38歳、セカンドの藤田一也は31歳。特に松井は、1年間、万全の状態で戦うのは厳しいかもしれない。そういうことも含め、二遊間の強化は必要だろうと思っていました。ただ、他の野手陣は、岡島豪郎が24歳、島内宏明は22歳、銀次は24歳、枡田慎太郎も26歳と若いので、まだ成長すると思っています。そこがウチにとって、一番の勝てる要因というか。計算上では、1位か2位にいける戦力かなと思っています」

―― 他球団で戦力的に強いと思うチームは?

「ウチの分析だと、ソフトバンクは強いです。それに西武も。これは紛れもない事実だと思います。ソフトバンクは戦力的に抜けていますよね。二軍でもいい勝負をするんじゃないでしょうか。それくらい素晴らしい戦力がそろっています。ウチなんか外国人を除いたら、圧倒的に弱いですから(笑)。長打率が弱く、まだまだ発展途上のチーム。だからこそ、経験のある外国人選手がチームをうまく活性化させてくれると思うんですね。もし将来、銀次や枡田が球界を代表するバッターになってくれたとしたら、ああいう外国人を獲らなくてもいいと思います。違うタイプの外国人を連れてきた方が、チームは強くなるでしょう」

―― 戦力的にソフトバンクが抜けていると言っていましたが、勝算は?

「昨年1年間見て、野球はメンタルが50%近くを占めることがわかりました。ある程度の戦力を揃えたら、現場に任せるしかありません。僕らが新規契約期限の7月31日までにできることがあるとしたら、補強できる部分は補強したい。まだまだそう思っています」

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