2014年プロ野球。達成しそうな記録、してほしい記録 (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 荒川祐史●写真 photo by Arakawa Yuji

 難しい記録に挑むといえば、二刀流に挑戦中の大谷翔平もそのひとり。プロ1年目の昨年は、野手として77試合に出場し、投手として13試合に登板したが、いずれも規定打席、規定投球回に達することができなかった。そしてこのオフ、大谷が掲げた2014年の目標は「規定打席と規定投球回に到達する」というもの。ちなみに、日本プロ野球史において規定打席、規定投球回の両方をクリアしたのは、野口二郎(元阪急)しかおらず、史上2人目の快挙達成なるか、大谷の挑戦を見守りたい。

 そして忘れてならないのが、日本記録に挑む谷繁元信(中日)だ。現在、谷繁の出場試合数は2900で、あと118試合で野村克也氏の持つ日本記録の3017試合を抜く。肉体的、精神的に負担が大きい捕手というポジションで、しかも今季はプレイングマネージャーとしてチームの指揮も執る。それだけに記録が達成されれば、喜びもひとしおだろう。

 今年も多くの記録が達成されそうだが、昨年の田中にしてもバレンティンにしても、シーズン前は誰ひとり予想などしていなかったはずだ。それだけに今シーズンも、誰も予想していなかった記録に出会えるのか。球春到来までもう少し、心躍るシーズンになることを期待したい。

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