シーズン200安打ならずも、内川聖一が一目置く「長谷川勇也の正体」 (3ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • 繁昌良司●写真 photo by Hanjo Ryoji

「『目からウロコが落ちました』と言ってきたよ」と話す小川監督は、長谷川が入団した時にスカウト部長を務めていた人物。まるで父親のように、嬉しそうな表情を浮かべるのだった。

 以前、長谷川に200安打について尋ねると、このような答えが返ってきた。

「数字を追い求めてしまうと邪念が入ってくる。そこを切り離して、自分の感覚と勝負していきたい」

 ただ、そう話す一方で、9月29日のホーム最終戦のあと、「残り5試合で7本を打てば200安打に到達しますが、7本とは言わず10本打ちます」とファンに向かって宣言するなど、200安打へのこだわりを口にする回数も増えてきた。今シーズン200安打はならなかったが、来シーズンは最も200安打に近い男として再び偉業に挑戦する。

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