藤浪晋太郎が語る「プロの選手になったと実感した時」 (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 岡野秀樹●写真 photo by Okano Hideki

―― 4月14日のDeNA戦(甲子園)でプロ初勝利を挙げました。この1勝は自信になりました。

藤浪 周りから期待されているのはわかっていたので、まず1勝できてほっとしたのが素直な気持ちでした。

―― 本拠地の甲子園は高校時代に何度も投げた球場です。プロに入って、マウンドからの景色は変わりましたか。

藤浪 応援がすごいですよね。高校の時は応援しているのはアルプススタンドだけでしたが、プロはほぼ360度。景色というより、音が違います。ただ、球場の大きさは変わらないです。逆に、高校の時は金属バットだったので、ホームランの怖さは高校の時の方があったかもしれないです。

―― 印象に残っている打者はいましたか。

藤浪 どの打者もさすがプロだなと感じましたが、高校時代は外国人と対戦することがなかったので、それは新鮮でしたね。とにかくパワーが全然違います。「そこまで飛ばすか」というのが正直な感想です。外国人選手のパワーは衝撃的でした。

―― 投手はどうですか。投げ合って、すごいと思う投手はいましたか。

藤浪 楽天の田中(将大)投手ですね。ランナーを背負ってからのピッチングがすごかったです。自分を信じきって投げていますよね。球種の選び方もコースも、まったくミスがない。こういうピッチャーが超一流なんだと、すごく勉強になりました。ピンチになって、あれだけ自信満々に投げられると、バッターも戸惑いますよね。

―― 田中投手のようなピッチャーを目指したい?

藤浪 自分は自分なので、田中投手と同じスタイルで投げるのはできませんけど、いずれは田中投手や前田(健太)投手のように、日本を代表するピッチャーになりたいです。

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