2013.07.23

吉井理人×田口壮「楽天・田中将大はココが変わった」

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 益田佑一、甲斐啓二郎●写真 photo by Masuda Yuichi、Kai Keijiro

―― そんな中、気を吐いたのが新加入のルナ選手です。

田口 僕はカージナルス時代に一緒だったんですけど、まさかここまでやるとは思いませんでした。ルナは今年33歳ですが、アメリカだと年齢的にトリプルAでも厳しいですので、いいタイミングで日本に来たと思いますよ。

吉井 モチベーションは高いだろうし、どこに投げても打つ技術はすごい。あの感じやとピッチャーは投げるところがないよ。

田口 もともと広角に打つのがうまいバッターでした。ただ、中日が「ホームランバッターを獲った」というのを聞いた時は、"えっ!?"って思いましたけどね。メジャー通算15本塁打でホームランバッターというのは......。僕だってメジャー通算19本塁打ですからね(笑)。

吉井 オレも1本打っとるで(笑)。

田口 だから、首脳陣やファンがガッカリするんじゃないかなと思っていたけど、これだけヒットを量産してくれたらいいですよね。いい意味で、期待を裏切ってくれたというか。

―― 一方、パ・リーグは楽天が首位で前半戦を終えました。

吉井 シーズン前から頑張る感じはあったけど、正直、首位で折り返すとは想像できなかった。

田口 打線はジョーンズとマギーが入って迫力が増した。

吉井 昨年の楽天の成績を見てもわかるんだけど、打つ方も投げる方もそこそこなのに順位は悪かった。なぜかといえば、ポイントゲッターがいなかったから。今年は助っ人ふたりがこの点を補っているから、躍進できたんだと思う。ジョーンズは、打率は低くても相手ピッチャーに与えるプレッシャーは大きいし、実際、出塁率はチームトップでしょ。そして、その後ろでマギーがきちんと打ってくれる。あと左バッターの銀次や島内宏明あたりが成長してきているのも大きいかな。

田口 打線の方は多少の入れ替えはありますけど、やはりジョーンズとマギーがいるから、星野監督も他のところを動かしやすいと思うんですよね。かつて仰木(彬)監督も「4番が決まれば、あとは何でもいいんだ」って言っていましたけど、そういうことなんだと思います。