巨人と2.5ゲーム差。阪神逆転Vへの戦い方とキーマン (3ページ目)

  • 久保田龍雄●文 text by Kubota Tatsuo
  • 小池義弘●写真 photo by koike Yoshihiro

 そして最後に、後半戦のキーマンは誰かと聞くと亀山氏は「福留孝介」と即答し、こう続けた。

「経験豊富な彼が打線にいるだけで、相手にかなりのプレッシャーを与えるはず。何より、外野守備です。福留不在の間、複数の選手が日替わりのような状態で試合に出ていましたが、彼の守備範囲と肩、さらにはポジショニングといった部分で勝る選手はいなかった。福留が戻ってくればピッチャーにとっても大きいと思います。阪神は投手を中心として守り勝つチームです。守備力が上がれば、自ずと勝率も高くなる。守り勝つ野球ができるかが、後半戦のカギになるような気がします」

 2006年には首位・中日と最大9あったゲーム差を9月になって2ゲーム差まで縮め、落合博満監督(当時)をして、「70年のプロ野球史に残る追い上げだった」と言わしめた快進撃の再来を期待したい。

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