【プロ野球】二刀流挑戦に超大物外国人。大盛況必至のパ・リーグキャンプ! (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 荒川祐史●写真 photo by Arakawa Yuji

 新外国人の注目度なら楽天だ。メジャー通算434本塁打のアンドリュー・ジョーンズに、昨年ヤンキースでプレイし9本塁打のケイシー・マギーが入団。陣容は見違えるほど充実した。とにかく、キャンプでのふたりのフリーバッティングは一見の価値あり。サク越え連発の競演が見られるかもしれない。

 その外国人同様に大きな期待がかかるのが、昨シーズン、チームトップの打率.280をマークした銀次、非凡な打撃センスを発揮し4番も経験した枡田慎太郎のふたり。彼らが外国人の脇を固めるようになれば、課題だった得点力不足も解消されるだろう。また、投手陣も高卒ルーキーながら7勝を挙げた釜田佳直と8勝の辛島航の若手も成長しており、Aクラス入りに向けて視界は良好だ。

 このオフ、大きな戦力補強のなかったロッテだが、伊東勤を新監督に迎え、スタッフは大幅に入れ替わった。伊東監督は西武で2004年から4年間指揮を執り、1回の優勝を含むAクラスは3度。その後も、2009年にWBC日本代表の総合コーチ、昨年は韓国プロ野球の斗山ベアーズでヘッドコーチを務めるなど、経験、実績ともに十分。2年連続Bクラスのチームをどう再建していくのか、その手腕が問われる。

 とはいえ、決して戦力が乏しいわけではない。昨年もルーキーの益田直也が新人王を獲得し、独立リーグ出身の角中勝也が首位打者に輝くなど、新しい力は着実に成長している。また、昨年のドラフトで社会人の松永昂大、大学の川満寛弥の即戦力を獲得し、巨人からゴンザレスを獲得するなど、先発ローテーション争いも激化。唐川侑己、藤岡貴裕らの巻き返しにも期待したい。

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