デストラーデから見た今季の大谷翔平は「ベーブ・ルースどころじゃない」。二刀流として完全開花した契機も分析

  • 杉浦大介●文・撮影 text & photo by Sugiura Daisuke

【大谷をMLBのスター選手と比べるなら?】

 約3年前、ルーキーシーズンを終えた直後に話を聞いた際、デストラーデは「大谷は松井秀喜とダルビッシュ有の融合のような選手だ」と話していた。時は流れ、今季二刀流選手として完全開花した今、野球界で比較対象を探すなら、どういった名前が出てくるのだろうか。

「2018年の大谷は、メジャーの打者として毎年23〜25本塁打、80打点を残せる松井のような選手だった。投手としてはサイ・ヤング賞まではいかなくとも、速い球といいスプリットを持つダルビッシュに似ていると思った。今の彼は、さっきも話したとおり、たとえるならマイケル・ジョーダンのよう。野球界での比較となると、打者としては彼のビューティフルな左打ちのスイングはケン・グリフィー・ジュニアに似ているかもしれない。ブライス・ハーパーはどうか? パワフルなスイングのフィニッシュはハーパーにも少し似ているかもね。

 一方、投手としての大谷は、まだどうなっていくかはわからない。すでにいいピッチャーだし、すごい投手にもなれると思う。ただ、今後に18〜21勝を挙げるためにはもっといいチームでプレーする必要があるかもしれないね」

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