筒香嘉智の同期、あいつ今何してる? 11人の「2009年ドラフト1位」その後【2021人気記事】 (2ページ目)

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 プロ野球選手となって12年。筒香はメジャーで4番を打つ存在となった。一方、同じく2009年にドラフト1位指名を受けた"同期"たちはどうしているのか。

 その年のドラフトで最も高い評価を集めたのは、現在シアトル・マリナーズに所属する菊池雄星だった。花巻東高では甲子園に3度出場。本格派左腕として2009年ドラフトの最大の目玉と評され、6球団から指名を受けた末に西武に鳴り物入りで入団した。

 高卒2年目の2011年は初の一軍登板を果たして4勝1敗、2013年には9勝4敗、防御率1.92をマークした。その後、負け数が上回るシーズンが続くも、2016年には自身初のふたケタ勝利を記録し、2017年は最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得。そして2019年からマリナーズと4年契約を結んでメジャーリーガーとなり、今季はオールスターゲームにも選出されている。

 2009年ドラフトで菊池の重複指名を回避したソフトバンクと広島は、それぞれ高校生を一本釣りした。ソフトバンクは明豊高で甲子園を沸かせた今宮健太、広島は清峰高3年時のセンバツ決勝戦で花巻東・菊池との投手戦を1−0で制した今村猛を指名した。

 高校時代は投手兼遊撃手だった今宮はプロ入り後に内野手一本となり、3年目は84試合にスタメン出場し、4年目には正遊撃手の座をガッチリと掴む。そして2013年から5年連続でゴールデングラブ賞に輝いた。今季序盤は調子を落としたものの、後半戦から調子を取り戻しつつある。

 今村は2年目途中からブルペンにまわって頭角を現し、54試合(先発6)に登板して3勝8敗13ホールド2セーブを記録。2019年まで広島投手陣に欠かせないリリーフの一角を占めた。昨年はわずか6試合の登板に終わり、今季も故障によりここまで登板なし。2016年からのリーグ3連覇を支えたタフネス右腕の復活が待たれるところだ。

 その今村の高校の4学年先輩にあたるサウスポーの古川秀一も、2009年にドラフト1位指名された。日本文理大からオリックスに進み、1年目に中継ぎで33試合に登板して4ホールドをマーク。しかし翌年以降は次第に成績を落とし、2015年かぎりで引退となった。

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