ダルビッシュは三振を奪いまくって、
今シーズン「鉄腕超え」なるか

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 大谷選手は昨年6月13日、出場31試合目で日本人初のサイクルヒットを達成しました。ジョー・マドン監督が「マイク・トラウトと同じ存在」と高く評価する大谷選手なら、今季が60〜70試合程度になっても史上5人目の偉業を達成してくれそうな夢があります。

 いずれにせよ、今年が短縮シーズンになれば、日本人選手の成績や記録に多大な影響を及ぼすことになるでしょう。そう考えると、イチロー氏の現役時代に短縮シーズンとなるような出来事が起きなくて、本当によかったと思います。

 メジャー通算3089安打をはじめ、ピート・ローズのメジャー通算4256安打を超える日米通算4367安打、さらにはメジャー記録の10年連続200安打など、イチロー氏はメジャー19年間で多くの金字塔を打ち立てました。そう考えると、ストライキやコロナ禍もなく、通常どおりシーズンが行なわれる幸せを、あらためて実感します。

プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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