大谷翔平が1年前に日本人初の衝撃。サイクルヒット達成で期待が膨らむ次の夢 (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 これは、メジャー19年間で通算3089安打を放ち、10年連続200安打、2004年にシーズン262安打など、数々の大記録を打ち立てたイチロー氏でさえ成し得なかった偉業です。

 イチロー氏は過去に11度、サイクルヒットに王手をかけたことがありました。残ったヒットの内訳は、二塁打が1度、三塁打が4度、ホームランが6度。ただ、いずれもあと1本が出ず、記録達成はなりませんでした。

 日本人選手全体を見ると、サイクルヒットに王手をかけた選手は過去10人で、計29度ありました。そのうち、残ったヒットの内訳で最も多かったのが三塁打の18度。やはり、サイクルヒット成功のカギを握っているのは、最も出にくいとされる三塁打なのでしょう。

 とくに近年のメジャーでは、ホームランの増加と反比例するように三塁打が減少。昔に比べて外野が狭く、天然芝の多くなった現代の球場において、大谷選手も「長打をしっかり三塁打にできる走力が重要」と言っていました。

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