山口俊はムネリン級の人気者になれるか。活躍のカギを握る球種がある (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 昨年のチーム最多勝は、トレント・ソーントンの6勝(9敗)。メジャーデビューを果たしたルーキーが勝ち頭となるほど、先発陣の駒不足が低迷した原因であることは間違いありません。

 そこで今年、ブルージェイズはロサンゼルス・ドジャースからFAとなった韓国出身左腕の柳賢振(リュ・ヒョンジン)と4年8000万ドル(約88億円)で契約。投手としてチーム史上最高額で獲得し、新たなエースとして迎え入れました。

 さらに、オークランド・アスレチックスからタナー・ロアーク、ミルウォーキー・ブルワーズからチェイス・アンダーソンを獲得。ロアークは過去4度ふたケタ勝利を上げており、チェイスはメジャー6年間で通算53勝をマークするなど、ともに安定したベテラン右腕です。

 このように一新されたブルージェイズ先発陣のなかに、山口投手も加わることになりました。昨年はセ・リーグ最多の15勝、188奪三振、最高勝率.789と投手三冠の大活躍。2年635万ドル(約7億円)の契約で32歳にしてメジャー挑戦を決めました。

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