菊池雄星の投球フォームが劇的変化。ダルビッシュも「マジすごい」と驚き (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 きっかけは、チームの首脳陣から「従来のフォームでは球速が落ちる」と指摘を受けたからです。結果、テイクバックの際に左腕を身体から離し、右手をやや高く上げるようなフォームに改良しました。そのピッチング動画を見たシカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が「ここまで変えられるってマジですごい」と驚くほど、大きな改良だったようです。

 すると、今春のオープン戦の初登板でいきなり93〜95マイル(約150〜153キロ)をマーク。最速で96マイル(約155キロ)を計測しました。また、平均以下に落ちていたスピンレートも上昇し、昨年に比べて約500回転ほど増えていたのです。

 それに比例するかのように、スライダーも90〜91マイル(約145〜146キロ)まで戻り、2度目の登板では最速93マイル(約150キロ)を叩き出しました。昨年、メジャーの左投手でスライダーの平均時速が88マイル(約142キロ)以上をマークしたのは6人しかおらず、菊池投手も「オフシーズンにやってきたことが出せている」と手応えを掴んだようです。

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