菊池雄星の投球フォームが劇的変化。ダルビッシュも「マジすごい」と驚き (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 マリナーズが一番必要としているのは、左の本格派パワーピッチャーです。2018年の先発投手陣のデータを見ると、速球の平均時速はメジャー30球団のなかで最低の88.7マイル(約143キロ)でした。そのような背景があったからこそ、本格派と称される菊池投手の獲得に動いたのです。

 さらに、長年マリナーズ先発陣を引っ張ってきたフェリックス・ヘルナンデスも急激に衰えました。昨年は1勝8敗・防御率6.40に終わり、今オフにアトランタ・ブレーブスに移籍。先発投手陣は全30球団で最も少ない573奪三振、9イニングあたり6.92個しか奪えず、剛腕不足に泣きました。

 そのような台所事情もあり、マリナーズを率いるスコット・サービス監督は昨シーズン終了後、菊池投手に「球速を上げてほしい」と要望を出したそうです。それを受けて、菊池投手はキャンプ地アリゾナで「球速アップ」をテーマに掲げ、最新機器を使って投球フォームの改良に取り組みました。

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