前田健太は新天地に適応できるか。先輩・黒田博樹から学べること (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 ツインズで先発の座を守るために、前田投手は何をアピールすればいいのか----。新天地で安定した成績を残すために、ポイントはふたつあると思います。

 まずは、ツインズの本拠地ターゲット・フィールドとの相性をよくすることです。

 昨年、前田投手はホームで8勝3敗・防御率3.13だったのに対し、ロードでは2勝5敗・防御率5.12と極端に悪い成績でした。ドジャースタジアムが投手有利な球場であることも理由のひとつでしょうが、過去に登板経験のないターゲット・フィールドでどこまで成績を伸ばせるかは気になります。

 2010年の開場当初、ターゲット・フィールドはホームランが出にくく「投手のパラダイス」と呼ばれていました。ホームランの出やすさを数値化したデータを見ても、ターゲット・フィールドはメジャー30球場の中で最も低い0.641という数値だったのです。

 ところが、2014年頃からその数値は上昇し始め、2017年はメジャーで6番目に高い1.172まで跳ね上がりました。昨年は0.87と下がったものの、ツインズはターゲット・フィールドで137本もホームランを打っており、開場当初の「ホームランの出にくい球場」ではなくなっています。

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