前田健太は新天地に適応できるか。先輩・黒田博樹から学べること (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 強力な投手陣を擁するドジャースと比べると、ツインズの先発陣の層の薄さは否めません。ミネソタの現地メディアも、前田投手にシーズンを通してローテーションを守って投げることを期待しています。

 ツインズのエースは、2017年から3年連続ふたケタ勝利をあげている25歳のホセ・ベリオス。先発2番手は、昨年自己最多の15勝をマークしたジェイク・オドリッジ。前田投手は先発3番手というポジションでツインズに迎えられました。

 ただ、ツインズに移籍したからといって、先発の座が約束されているわけではありません。このオフには昨年13勝をあげたホーマー・ベイリーがオークランド・アスレチックスからFAで加入し、昨年9月に禁止薬物違反で60試合の出場停止処分を受けた豪腕マイケル・ピネダもシーズン途中に戻ってきます。また、40歳のベテラン左腕リッチ・ヒルも左ひじの手術から復帰してくる予定です。

 そうなると、5人で回す予定の先発ローテーションに余剰が生まれます。結果次第では、ドジャース時代に中継ぎとして好成績を残している前田投手がリリーフに回される可能性も否定できません。

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