田中将大、大投手から新球をゲット。7年目の集大成へ成功のカギは2つ (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 握り方を変えたことでの好影響は、防御率にも表れています。昨年7月25日までの10先発で防御率7.20だったのが、8月から9月にかけての10先発では防御率3.79。また、打球のゴロ率は50%近くに跳ね上がり、7月下旬から9月上旬までホームランは1本も打たれませんでした。

 プレーオフでは3試合に先発し、ミネソタ・ツインズとアストロズの強力打線に対して2勝1敗、防御率2.25をマーク。16イニングを投げて8安打5失点、わずか1本塁打で、被打率.148、被長打率.204というすばらしい成績を残しました。

 今シーズン、田中投手はオープン戦3試合に先発。新型コロナウイルス感染拡大によって3月13日にキャンプ打ち切りとなりましたが、8イニング3分の2を投げてわずか3安打、11奪三振と申し分ない結果でした。

 一番の収穫は、ボールの違いにあったようです。オープン戦では「完璧にいい感じ」と語っていました。ただし、「昨年も春の時点ではボールがいい感じだったのに、シーズンに入ったら感触が変わった。だから、今年も開幕しないとわからない」と油断できない様子です。

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