MLBでは「最強1番打者」の傾向。俊足巧打の秋山翔吾はどう立ち向かう (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 そして今年の春季キャンプ、シカゴ・カブスのデビッド・ロス新監督も決断します。チームナンバー1の強打者クリス・ブライアントを1番に起用すると発表しました。

 2013年のドラフト1巡目・全体2位指名でカブスに入団したブライアントは、2015年のナ・リーグ新人王に輝き、2016年はシーズンMVPも獲得。「恐怖の2番バッター」として大活躍し、108年ぶりのカブス世界一に大きく貢献しました。

 しかしそのオフ、1番を務めたデクスター・ファウラーがFAでセントルイス・カージナルスに移籍すると、カブスはリードオフマンの不在に苦しみます。昨年のメジャー1番バッターの成績を比べてみると、カブスは「出塁率」「wRC+」ともに全30球団中最低の数字でした。

 さて、ここで気になる「wRC+」とは何か。これは最近、アメリカで話題になっているセイバーメトリクスの新たな指標です。

「wRC+」は「Weighted Runs Created Plus」の略称で、直訳すると「加重された得点創出プラス」。わかりやすく言うと、「どの選手が、いかに多くの得点を生み出しているか」を表す数値です。

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