ダルビッシュや大谷翔平に求められる役割。日本人投手7人への期待は大 (8ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 今年トロント・ブルージェイズに入団した山口俊投手は現在、先発5番手候補と言われています。ただ、山口投手は横浜時代や巨人時代に先発と救援の両方を経験しているので、ロングリリーフという役割も求められそうです。

 マーク・シャパイロ球団社長は「何でもできる柔軟性は非常に助かる」と、山口投手の能力を高く評価しています。その万能性をメジャーでも示すことができれば、チーム内でも重用されるでしょう。

 そのなかでも注目したいのは、本来のリリーフ投手が先発して1、2イニングを投げる「オープナー」のあと、本来の先発投手がロングリリーフとして継投するポジションです。

 メジャーで初めて本格的にオープナーを採用したのは、2018年のタンパベイ・レイズでした。そのレイズで当時ベンチコーチを務めたのが、現在ブルージェイズを率いるチャーリー・モントーヨ監督です。

 山口投手は日本プロ野球14年間で、合計1080イニング3分の1しか投げていません。先発要員ながら肩の消耗も少ないので、チームはロングリリーバーとして求めることもあると思います。

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